平泉。昔から、義経の死んだところということで興味のあった土地だが、はじめて今回訪れた。衣川という地名やなんかに、小学3年頃読んだ子ども向け歴史本を思い出す。ひどい兄貴ヨリトモに、本気で怒りを感じたものだった。今思うと、政権の火種になる不安要素ははやめに絶やしておくという、ヨリトモの政治判断も理解できる。
宝物館の展示物なので、残念ながら写真を撮ることができなかったのだが、本当に美しくてびっくりしたのが、「螺鈿平塵案」だった。
ラデンヘイジンアン…? という方が大半だと思うので、ネットで探してみた。以下URLの下から2番目にあるようなやつ。
http://www.iwanichi.co.jp/hukugen/top.htm
展示の解説をほとんど読まなかったが、中尊寺境内のあったのはオリジナルだと思われる。螺鈿の美しさもそうだが、なによりデザインが秀逸。脚の部分のカーブが、やけに官能的で見入ってしまった。楽器が好きな人だったら、高級なギターをよだれを口にためながら楽器店で眺めるだろう。車屋でも同様の人はいるだろう。その類の美しさだ。
仏像以外だったら、撮ってもいいかダメ元で聞いたが、やはり成らず。こういった調度品に、ここまでのこだわりを持っていた当時の貴族連中の、そして奥州藤原氏の文化レベルの高さを、知らされたのだった。